週末にかけて台風12号が本州に近づくおそれがある中、観光イベントを実施できるかどうか、台風の進路にやきもきする動きもあります。
全国から多くの観光客を集める東京の「隅田川花火大会」は今週の土曜日、28日に実施される予定です。開催する墨田区によると、この花火大会はことし95万人の観客が見込まれていて、25日朝から「台風が近づきそうだが、花火大会は実施されるのか」という問い合わせの電話が次々と寄せられています。
隅田川花火大会は5年前の平成25年に、打ち上げが始まってまもなく豪雨に見舞われ中断したこともありました。墨田区では去年から気象予報会社と契約を結んで、花火大会のホームページに当日の天気予報を載せていますが、電話での問い合わせが後を絶たないということです。
区では台風12号の情報を収集して、花火大会が開催される予定の今月28日の朝にホームページで予定どおり実施するのか、また翌日に延期するのかなど情報を載せることにしています。
特に警戒しているのが強風で、花火が周辺の住宅街に飛んでいくおそれもあるため、風速7メートル以上の風が10分以上続いた場合も中断することにしています。
隅田川花火大会・実行委員会の墨田区の加藤宏佳さんは「楽しみにしている人が大勢いるので開催したいが、観客の安全をまず第一にしないといけない。台風の進路が気がかりです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB