厳しい暑さが続く中、炎天下での作業を余儀なくされる人たちは、小型のファンがついた特別な作業服を着用して熱中症対策を行っています。
このうち空調設備の点検や修理などを行う東京のビルメンテナンス会社では、ことしの夏から熱中症対策用の作業服を導入しました。
腰の部分についた小型のファンを作動させると、空気が服の内側を通って首元や袖口まで通り抜ける仕組みで、熱が籠もるのを抑える効果があるということです。
この会社のエンジニアたちが主に作業しているのは、空調設備の大型の室外機が置かれたビルの屋上などで、現場では熱風が吹き出してくるため、熱中症対策が欠かせないといいます。
エンジニアの男性社員は、「風が首元を通るのですごく涼しいです。汗をかいている背中の部分も風が通って気持ちがいいです」と話していました。
また作業時にかぶるヘルメットも、穴が開いている通気性のよいタイプのものを去年から導入したほか、冷却剤やミネラル補給用のサプリメントを現場に持参するなど、対策を強化しています。
三菱電機ビルテクノサービス福祉グループマネジャーの和田守晶参事は、「熱中症にならないよう安全に作業するのがいちばん大切だと考えているので、さまざまな対策を進めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB