3年前、北海道の苫小牧市沖でフェリーが焼けて乗員1人が死亡した火災で、海上保安部は、積載していたトラックの整備不良が出火の原因につながったとして、52歳の整備士を書類送検しました。
3年前の7月、苫小牧市の沖を航行していたカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」で火災が起きて、消火活動に向かった乗組員の織田邦彦さん(44)が死亡しました。
この火災では、フェリーに積載されていた冷凍機付きトラックのモーターの配線の一部にショートした跡があったことが、国の運輸安全委員会の報告書で明らかになっています。
室蘭海上保安部によりますと、このモーターを詳しく調べた結果、火災の4年5か月前に道内の自動車整備工場で交換された際、メーカーの説明書どおりに配線がつながれなかったことがわかったということです。
海上保安部は、不適切な配線が出火の原因につながったとして、モーターを交換した奥山哲整備士(52)を業務上過失致死と業務上失火の疑いで26日までに書類送検しました。
-- NHK NEWS WEB