海外でも人気の日本酒「獺祭」を製造する山口県岩国市の酒造メーカーは、記録的な豪雨で被害を受けた生産設備の復旧が進み、今月29日から生産を再開することになりました。
今回の記録的な豪雨で、岩国市周東町にある酒造メーカー「旭酒造」では酒蔵が浸水するなどの被害を受け、海外でも人気の日本酒「獺祭」の酒造りができなくなっていました。
会社によりますと排水設備の部品交換や修理を進めた結果、今月29日から生産を再開することになり、早ければ9月中旬から「獺祭」の出荷ができるということです。
今回の豪雨では仕込み中の「獺祭」が出荷できなくなり、被害額は設備などを含めて10億円から15億円程度に上るということです。
「旭酒造」では被害を免れた在庫分の販売も見合わせてきましたが、28日から岩国市の本社で再開することにしています。
「旭酒造」の桜井一宏社長は「設備を動かしてみないとわからないことはありますが、少しでも早くよいお酒を届けられるよう頑張りたいです。出荷できるまでもう少し待っていてください」と話していました。
-- NHK NEWS WEB