26日午後、兵庫県高砂市にある「神戸製鋼所」の工場で、アームの長さが最大で200メートルまで伸ばすことができる巨大なクレーン車が倒れ、近くにいた作業員1人が死亡し、3人が重軽傷を負いました。
26日午後4時前、兵庫県高砂市の「神戸製鋼所高砂製作所」で「大型のクレーンが倒れて負傷者が出ている」と消防に通報がありました。
消防によりますと、クレーンは、アームの長さが最大で200メートルまで伸ばすことができる巨大なもので、現場では2本のアームが横倒しになり、周辺の建物の屋根が激しく壊れました。
警察や消防によりますと、この事故で、近くで別の作業をしていた兵庫県加古川市の山口忠司さん(56)が死亡しました。
20代の男性が大けがをしたほか、建物の中にいた50代の男性2人が軽いけがをしたということです。
会社などによりますと、事故があったのは、建設機械の走行テストなどを行う場所で、当時関連会社の社員が、納品前のクレーン車におもりをつるして旋回するテストをしていたところ、突然、倒れたということです。
この工場は高砂市沿岸部の工業地帯にあり、航空機や自動車などに使われる鉄鋼製品や、工作機械などを製造しています。
警察は詳しい状況や事故の原因を調べています。
-- NHK NEWS WEB