この春、全国の国立大学を卒業した学生の就職率について民間の調査会社が調べた結果、福井大学は97.3%で、11年連続で全国で最も高くなりました。
この調査は、民間の調査会社「大学通信」が、卒業生が1000人を超える全国の大学を対象に毎年行っていて、このうち上位240校の就職率が公表されました。
それによりますと、ことし3月に福井大学を卒業した大学生と大学院生の中で就職を希望した合わせて960人のうち、就職が決まった学生の数は934人で、就職率は97.3%と全国の国立大学の中で11年連続で最も高くなりました。
次いで、愛知県の名古屋工業大学が96.6%、東京の電気通信大学が94.9%などとなっています。
福井大学によりますと、学部学科別では東海地方の自動車メーカーなどに就職する学生が多い大学院の工学研究科が98.9%と最も高く、次いで、工学部が98.5%、県内の行政機関や企業に就職する学生が多い教育地域科学部が98%などとなっているということです。
11年連続で全国の国立大学で1位の就職率を維持している背景について、福井大学では、卒業生を含めたすべての学生を対象に専門の資格を持った職員が個別の進路相談に応じたり、合同企業説明会を開いたりするきめ細かい支援態勢があるとしています。
福井大学キャリア支援室は「景気や就職環境が変化する中でも個々の学生が卒業後の目標を見つけられるよう今後も支援していきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB