医師の働き方改革をめぐり、日本医師会の横倉会長らが加藤厚生労働大臣と会談し、地域医療の継続と医師の健康への配慮を両立させるため、医師の長時間労働の是正を段階的に進めていくよう求めました。
長時間労働が問題となっている医師の働き方改革をめぐって、厚生労働省は残業時間に具体的な上限規制を設けるかなどを議論していて、今年度末までに最終的な対策を取りまとめることにしています。
こうした中、日本医師会の横倉会長と今村副会長らが27日夕方、厚生労働省を訪れて加藤厚生労働大臣と会談し、日本医師会が取りまとめた意見書を手渡しました。
意見書では、地域医療の継続と医師の健康への配慮の両立が必要だとしたうえで、長時間労働の是正を段階的に進めることや、既存の労働法制とは別に医師向けの労働法制の整備を検討するよう求めています。
これに対し加藤厚生労働大臣は「時間は限られているが国の検討会でしっかり議論していきたい」と述べました。
会談のあと、今村副会長は記者団に対し「今の医療提供体制に大きく影響する改革は難しいが、医師の健康確保は重要であり、両立を図っていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB