兵庫県高砂市にある神戸製鋼の工場でクレーン車が倒れ、作業員2人が死亡した事故で、クレーン車が国内最大級の特別仕様のもので、性能テストを繰り返していたことが会社への取材でわかりました。警察はテストの進め方や安全管理について調べています。
兵庫県高砂市の神戸製鋼高砂製作所で26日、クレーン車のアームが折れて倒れ、近くで作業をしていた、いずれも加古川市の山口忠司さん(56)と西田秀平さん(23)が死亡し、50代の男性作業員2人が重軽傷を負いました。
製造元の神戸製鋼の子会社によりますと、このクレーン車は1250トンまでつり上げられる、これまでに2台しかない国内最大級の特殊仕様のもので、来年の納品に向けて、ことし3月から性能を確かめるテストを繰り返していたということです。
事故当時は、およそ130トンのおもりをつるして旋回させるテストをしていたということで、会社の担当者は現場の状況から、何らかの原因でクレーンが停止し、おもりの遠心力でアームが折れた可能性もあるとしています。
警察は業務上過失致死傷の疑いで現場を検証したほか、技術担当者から話を聞くなどして、テストの進め方や安全管理について調べています。
-- NHK NEWS WEB