台風12号の接近が予想されることから、豪雨で大きな被害を受けた地域では対応に追われています。
倉敷市真備町有井を流れる末政川はおよそ150メートルにわたって堤防が決壊していて、台風による雨で川の水が再び町に流れ込むことが懸念されています。
このため、県などでは堤防の応急工事を進めていて、28日朝も、作業員たちが重機を使って大きな土のうを積んだり、盛り土をしたりする作業にあたっていました。
住民たちも台風への備えを進めていて、前回の豪雨で自宅の1階部分が天井近くまで水につかる被害を受けた浅野英治さんは、会社の同僚に手伝ってもらいながら、外に出してある床板を家の中に運び入れるなどして対応に追われていました。
浅野さんは「次に川があふれると浸水を防ぐ手立てがないので、工事を急いでほしいです。台風が来たら再び被害を受けるおそれがあり、来ないことを願っています」と話していました。
-- NHK NEWS WEB