日本の大手資源開発会社「国際石油開発帝石」などが4兆円を超える資金を投じて開発したオーストラリアのガス田で、LNG=液化天然ガスの生産が始まりました。日本の国内需要の10%を賄う規模の生産が行われる見通しです。
生産が始まったのは、国際石油開発帝石が主導して西オーストラリア州の沖合に開発してきたイクシスLNGプロジェクトのガス田です。
ガス田から出る天然ガスは、およそ890キロ離れた北部ダーウィンまでパイプで運ばれてから液化されることになっています。
年間の生産量は890万トンにのぼる見通しで、このうちのおよそ7割は、日本の東京電力や大阪ガスなどに供給されます。
会社によりますと、ことし9月末に日本向けに出荷を始め、国内需要のおよそ10%を賄うことになるということです。
総事業費が4兆4159億円に上る規模のこのプロジェクトでは今後、LNGの生産が40年にわたって続く見込みで、会社は日本のエネルギー確保に大きく貢献できると話しています。
-- NHK NEWS WEB