金融大手の「りそなグループ」は傘下の銀行の店舗で平日に休業日を設ける取り組みを始めることになりました。手が空いた行員が近隣の店舗で働くことで効率よく店舗網の維持を図るねらいです。
人口の減少やインターネットバンキングの普及を背景に、国内では銀行の店舗を利用する人が減っています。
こうした中、「りそな」は傘下の「りそな銀行」の東京・あきる野市にある出張所で、来月8日から毎週水曜日を休業日にすることを決めました。
手が空いた行員が、近隣のほかの店舗で働くことで、効率よく店舗網の維持を図るねらいです。
大手銀行が平日に休業日を設けるのは珍しいということで、「りそな」は、状況をみながら「りそな銀行」や「埼玉りそな銀行」のほかの店舗に広げることを検討するということです。
銀行の休業日は、法令で土日や祝日、年末年始などに限られていますが、今回は企業の取り引きに支障が出ないよう、当座預金の口座をほかの支店に移すことで、金融庁から認められました。
一方、金融庁は、地域の金融機関などが店舗網を維持しやすくなるよう、近く法令を改正して平日の休業日を広く認める方針で今後、平日休みを導入する金融機関が増えることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB