アメリカが開発した最新の情報共有システムを導入する海上自衛隊のイージス艦の船体部分が建造され、30日公開されました。防衛省は弾道ミサイルへの対応などが強化できるとしていて、今後、日米の一体化がますます進むことが予想されます。
「まや」という名前が付けられた海上自衛隊として7隻目となるイージス艦は、およそ1680億円をかけて建造されているもので、30日、横浜市の造船会社で進水式が行われました。
このイージス艦には、弾道ミサイルに対応するため日米が共同開発を進めている「SM3ブロック2A※」という新型の迎撃ミサイルの搭載が計画されているほか、最新の情報共有システムが初めて導入されます。
「CEC=共同対処能力」というこのシステムは、アメリカが開発し、海軍のイージス艦などへの搭載を進めているもので、自衛隊では今回のイージス艦が初めての導入となります。
みずからのレーダーでは捉えられていない目標でも、同じシステムを持つほかの艦艇や航空機からの情報によって迎撃できるようになるということです。
防衛省は弾道ミサイルへの対応などが強化できるとしていて、今後、日米が一体となった運用がますます進むことが予想されます。
※2はローマ数字
-- NHK NEWS WEB