30日、成田空港でエア・カナダ機が着陸したあと、建設中の誘導路に入って動けなくなり、滑走路の1本が6時間余りにわたって閉鎖されたことを受けて、成田空港会社は建設中の誘導路に進入を防ぐための表示が適切だったかなど、検討することにしています。
30日午後、カナダのモントリオール発成田行きのエア・カナダ5便、ボーイング787型機が、成田空港の2本の滑走路のうちB滑走路に着陸したあと、誤って建設中の誘導路に入り動けなくなりました。
国土交通省によりますと、地面がぬかるんでいたため機体のけん引作業に時間がかかったということで、B滑走路は6時間余りにわたって閉鎖され201人の乗客は機内に足止めとなる状態が続きました。
この影響で成田を発着する便はダイヤが大幅に乱れ、成田空港会社は滑走路の運用時間を31日午前1時まで2時間、延長する措置を取りました。
空港会社によりますと、B滑走路では現在、発着枠の増加に対応しようと、合わせて7本の新たな誘導路の建設が進められています。
建設中の誘導路は誤った進入を防ぐため、その路面が運用中の誘導路とは異なる緑色に塗られていたということで、空港会社は建設中の誘導路の表示が適切だったかなど、検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB