北極圏にあるノルウェー領の島で28日、ツアー客を乗せたクルーズ船の乗員がホッキョクグマに襲われ近くにいた別の乗員がこのクマを射殺しました。インターネット上では「クマは生息地で自分の身を守ろうとしただけで殺された」などと批判の声が上がっています。
ドイツの運航会社「ハパックロイド・クルーズ」によりますと、北極圏にあるノルウェー領のスヴァールバル諸島で28日、クルーズ船のツアー客を案内するため乗員4人が島に上陸したところ、そのうちの1人がホッキョクグマに襲われ近くにいた別の乗員がこのクマを射殺しました。襲われた乗員は頭にけがをしましたが命に別状はないということです。
運航会社はホームページで謝罪の声明を発表していますが、インターネット上では「クマは生息地で自分の身を守ろうとしただけで殺された」とか、「なぜそっとしておいてあげないのか」といった批判の声が上がっています。
北極圏では温暖化で氷が減少し、航行できる海域が広がった影響でツアー客が急増しているということです。
-- NHK NEWS WEB