公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人の高橋則広理事長は、記者会見で、ことし秋の組織の見直しについて、国民からの信頼を得るため円滑に進むよう取り組んでいく考えを示しました。
公的年金の積立金を運用するGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人では、年金制度改革関連法の成立を受けて、ことし10月から、権限が理事長に集中している今の仕組みを見直し、新たに金融の専門家らで作る経営委員会が合議制で投資の方針などを決めることになります。
GPIFの高橋則広理事長は年頭の記者会見で、「国民が見た時に、きちんとしたガバナンスで積立金が運用されていると思ってもらえるよう体制を整えていく。10月までに円滑に移行できるように、きちんとやっていきたい」と述べ、組織の見直しが円滑に進むよう取り組んでいく考えを示しました。
一方、今後の運用について、「トランプ次期大統領の当選が、今のところ市場に前向きにとらえられ、円安・株高につながっている。市場の状況を注視しながら、中長期に見て運用したい」と述べ、引き続き、運用実績での収益の確保に努めていく考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB