JR貨物は、記録的な豪雨の影響で運休が続いている西日本の区間について、最も遅くなる区間で11月としていた再開の予定が10月中に早まるという見通しを明らかにしました。
JR貨物では、線路が土砂に埋まるなどして豪雨から3週間以上、経過した今も、西日本の広い範囲で貨物列車の運行ができない状態が続いています。
JR貨物が31日に発表した運転再開の見通しによりますと、広島県の東福山駅と広島貨物ターミナル駅の間は、線路内の土砂の撤去が当初の見込みより早く進んだため、これまでの予定を1か月早め、10月中に再開したいとしています。
また、岡山県の倉敷駅と鳥取県の伯耆大山駅の間は来月1日に再開するほか、香川県の宇多津駅と愛媛県の松山駅の間は来月9日に再開する予定です。
このほか、広島市の広島貨物ターミナル駅と山口県の新南陽駅の間は9月中に再開する見通しです。
運休している区間の輸送量は全体の3分の1近くあり、会社では、一部の区間でトラックと船による代行輸送を行っていますが、輸送量は通常の鉄道による輸送の13%から14%ほどにとどまっているということで、物流への影響はしばらく続きそうです。
-- NHK NEWS WEB