メキシコ北部の空港の近くで31日、乗客乗員100人余りが乗った旅客機が離陸直後に緊急着陸に失敗して炎上し、現地の当局によりますと、80人以上がけがをして手当てを受けていますが、死者はいないということです。
メキシコのメディアなどによりますと、メキシコ北部のドゥランゴの空港近くで31日夕方、首都メキシコシティーに向かうアエロメヒコ航空の旅客機が離陸直後に緊急着陸を試みたものの失敗し、空港から10キロほど離れたところで炎上したということです。
旅客機には乗客乗員100人余りが乗っていて、現地の当局によりますと、80人以上がけがをして手当てを受けていますが、死者はいないということです。
メキシコシティーの日本大使館によりますと、これまでのところ、日本人が乗っていたという情報はないということです。
現場の映像からは、機体から黒い煙が上がり消火活動が行われていて、機体の天井部分がなくなっているのがわかります。
乗客の1人はロイター通信の取材に対し、当時は激しい雨が降っていたとしたうえで、機体にできた穴から脱出したと明らかにし、「幼い女の子が足にやけどをして泣いていた」と話しています。
この旅客機はブラジルのエンブラエル社のエンブラエル190型機で、会社は「当局の原因究明に協力し、現場に技術チームを派遣する」とのコメントを発表しています。
-- NHK NEWS WEB