日本初の有人宇宙飛行を目指し、滑走路から飛行機のように飛び立つ宇宙船の開発を始めると日本のベンチャー企業が発表しました。企業はJAXA=宇宙航空研究開発機構とも連携を図り、2027年までに実用化を目指すとしています。
計画を発表したのは九州工業大学の教授や大手メーカーでロケットの開発に携わっていた技術者などでつくるベンチャー企業「SPACE WALKER」です。
この企業では、滑走路から飛行機のように飛び立ち、ロケットエンジンで高度100キロの宇宙空間に到達する宇宙船を開発するということです。
機体はアメリカのスペースシャトルに似ていて、翼があり、全長はおよそ16メートル、乗客と乗員合わせて8人を運ぶことができるということです。
機内では数分間、無重力の状態を体験できるということで、エンジンは国内の大手メーカーが開発し、JAXAとも連携を図り計画を進めるとしています。
この企業では、2027年までに宇宙船の実用化を目指し、日本初の有人宇宙飛行を実現したいとしています。
企業の設立者の1人、九州工業大学の米本浩一教授は「世界各国で民間による有人宇宙飛行の計画がだされている。遅れを取らないよう、国などの協力も得て開発を進めたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB