ことし6月、走行中の観光バスの運転手がくも膜下出血で意識を失い、乗客らの機転で緊急停止して惨事を免れた岐阜市のバス会社は、およそ500人の運転手全員に「脳ドック」の受診を義務づけることを決めました。費用は全額会社が負担するということで、国土交通省は、全国でも珍しい取り組みだと評価しています。
ことし6月、富山県南砺市の東海北陸自動車道で、走行中の観光バスの54歳の運転手が、くも膜下出血で突然意識を失い、乗客らの機転でバスは緊急停止し、3人が軽いけがをしましたが、惨事は免れました。
バスを運行していた岐阜市に本社がある岐阜乗合自動車は、健康管理と安全運行を徹底しようと、およそ500人いる運転手全員に、脳の病気を調べる「脳ドック」の受診を義務づけることを決めました。
自覚症状がなくても病気を早期に見つけることが可能になり、会社によりますと、年間1000万円以上かかる費用は全額会社が負担するということです。
これについて国土交通省は、全国でも珍しい取り組みだと評価しています。
-- NHK NEWS WEB