世界の主要都市で相乗りの配車サービス、ライドシェアを手がけるアメリカの企業が、将来、日本での参入を目指して東京都内で実証実験に乗り出しました。
実験は、アメリカに本社があるライドシェアの会社「Via」が、大手不動産会社「森ビル」と共同で始めました。
アメリカのこの企業は、ニューヨークやロンドンなど世界の主要都市で事業を展開し、会社によりますと利用者は3500万人にのぼっていて、将来、規制が緩和されれば、日本国内にも参入する方針です。
実験は小型の乗り合いバスのように7人乗りの車両を使って行われ、バス停がなくても利用者がスマートフォンで自分の位置情報とともに呼び出すと、システムが最適なルートを自動で見つけて効率よく運行できるのが特徴です。
不動産会社の社員1300人が通勤などに使うということで、都心部での利用を想定したシステムの開発を進めるということです。
ライドシェアをめぐっては、日本では法律上、事業が認められていませんが、アメリカや中国の企業が実証実験を進める動きが相次いでいて、将来の規制の緩和を見越した競争がすでに始まっています。
森ビル営業推進部企画グループの竹田真二課長は、「実験を通して相乗りサービスの有効性を検証していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB