大阪ガスが、他社と契約しないよう大口の顧客を不当に囲い込んだ疑いがあるとして、公正取引委員会は、不公正な取り引きなどを禁じた独占禁止法違反の疑いで本社を立ち入り検査しました。
立ち入り検査を受けたのは、大阪 中央区に本社がある「大阪ガス」です。
関係者によりますと、大阪ガスは、工場などを持つ大口の顧客が複数の事業所をまとめて契約することでガス料金の割り引きをしていましたが、そのうち1か所でも解約すると、それまでの値引き分を全額返すよう求めたり解約金を求めたりして、顧客を不当に囲い込んでいた疑いがあるということです。
都市ガスの小売事業は去年4月に自由化され、電力会社などが参入して競争が激化しているということで、公正取引委員会は不公正な取り引きなどを禁じた独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査し、詳しい経緯を調べています。
大阪ガスは「検査には誠実に対応していく所存です」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB