18年前、東京・世田谷区で会社員の一家4人が殺害された事件で、現場に残されたバッグの中から犯人のものとみられる黒色と黒褐色の2本の頭髪が見つかったことがわかりました。このうち1本は犯人のDNAと一致し、警視庁は、犯人の髪の色は黒や黒褐色だったとみて情報の提供を求めています。
平成12年の大みそか、東京・世田谷区の住宅で会社員の宮沢みきおさん(当時44)、妻の泰子さん(当時41)、長女で小学2年生だったにいなちゃん(当時8)、長男の礼くん(当時6)の一家4人が殺害されているのが見つかった事件は、今も未解決のままです。
警視庁が現場に残された犯人の遺留品を詳しく調べたところ、ヒップバッグの中から犯人のものとみられる2本の頭髪が見つかったことがわかりました。
1本は黒色で、長さがおよそ2.5センチあり犯人のDNAと一致したということです。もう1本は黒褐色で、長さがおよそ1.5ミリと短く、バリカンのようなもので切られたとみられています。
ヒップバッグは平成7年から11年にかけて販売されていて、警視庁は、犯人の髪の色は黒や黒褐色だったとみて情報の提供を求めています。
また、犯人の履いていた靴は韓国製のものとみられ、警視庁のホームページでは、靴の3D画像や、販売されていた当時の靴の収納箱を公開しました。
警視庁捜査一課の三浦史雄理事官は、「夏休みで帰省する人も多いと思うが、事件当時の写真を見返して、犯人の特徴に少しでも重なるものがあれば情報を寄せてほしい」と話していました。
情報は成城警察署の捜査本部、電話番号03・3482・0110で受け付けています。
-- NHK NEWS WEB