日産自動車は電気自動車向けの電池を生産する事業を中国の企業に売却すると発表しました。競争が激しく巨額の投資が必要な分野を自前で手がけるのをやめ、外部からの調達に切り替えます。
発表によりますと、日産は電気自動車向けのリチウムイオン電池などを生産する事業を、中国のエネルギー関連企業「エンビジョングループ」に、来年3月をめどに売却することで、両社が合意したということです。
日産はこの事業で神奈川県内にある3つの工場のほか、アメリカとイギリスの工場で電池を生産していますが、売却後も雇用は維持されるとしています。
電気自動車を普及させる「EVシフト」が世界的に進む中で、電池の事業は、中国企業が巨額の投資を行うなど激しい競争が始まっていて、日産としては自前で事業を続けるのではなく、外部からの調達に切り替えることにしました。
この事業をめぐって日産は、去年8月に中国の投資ファンドに売却することでいったん合意していましたが、相手先の資金不足で取りやめ、新たな売却先を探していました。
-- NHK NEWS WEB