世界で初めてアメリカの民間企業の宇宙船で国際宇宙ステーションに向かう宇宙飛行士が発表され、政府ではなく民間による本格的な宇宙開発の時代が近づいていると注目されています。
NASA=アメリカ航空宇宙局は、民間企業に資金を援助するなどして宇宙開発への参入を促しており、アメリカの宇宙開発ベンチャー、スペースXと大手航空機メーカーのボーイングが有人宇宙船を打ち上げ、国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送り届ける計画です。
NASAは3日、南部テキサス州のジョンソン宇宙センターで、民間の宇宙船に初めて乗り込むアメリカ人9人を発表しました。
スペースXは有人宇宙船を打ち上げる試験飛行を、来年4月に、ボーイングは来年の半ばにそれぞれ行うとしており、その後、国際宇宙ステーションに向けた打ち上げが行われるということです。
国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士の移動手段は、2011年にアメリカのスペースシャトルが膨大な費用がかかるとして引退して以降、ロシアの宇宙船、ソユーズに限られていました。
スペースXなどはこれまで国際宇宙ステーションへの物資の輸送を担ってきましたが、有人の宇宙船はより高度な安全性が求められることになり、民間による本格的な宇宙開発の時代が近づいていると注目されています。
-- NHK NEWS WEB