大雨の影響で「最上川の船下り」で知られる山形県戸沢村では、係留していた4隻の観光船が水かさが増した最上川に流されました。桟橋なども被害を受けていて、少なくとも7日は船下りを欠航するということです。
戸沢村での船下りを運営している観光会社によりますと、乗船場に係留していた観光船17隻のうち4隻が流されてなくなっているのを6日朝、出勤してきた船頭が見つけました。
流されたのは20人から40人乗りの観光船4隻です。このうち3隻は25キロほど下流の川で見つかりましたが、残りの1隻が見つからず捜しています。5日、夕方に営業を終えたあと、豪雨による川の増水に備えロープなどで船を固定していましたが、流されてしまったということです。
また、桟橋なども泥をかぶって使えない状態で、少なくとも7日は船下りを欠航するということです。
20年以上、船下りの船頭を務めている中鉢春美さん(45)は「今まで経験したことがない大変な状況でつらいです。夏休みで家族連れも多い時期なので早く運航を再開したい」と話していました。
最上川では山形県村山市でも別の会社が船下りの営業をしています。こちらも6日は雨の影響で欠航しましたが、大きな被害は確認されておらず、7日以降は通常どおり営業する予定だということです。
-- NHK NEWS WEB