「雨かよ!!!」「台風かよ!!!」。台風13号が迫る中、ネット上では、夏休みの行事を控えている人や、仕事を休むことができない人たちから、恨み節にも近い声が上がっています。その一方で、首都圏のサラリーマンの間では、早めに自衛の手段をとる動きも広がっています。
台風13号が接近する中、首都圏の各地では、8日以降に予定されていた花火大会やスポーツ行事などが次々に延期や中止になっています。
それでも会社に出勤しなければならない人たちからは、「午後から休みになってほしい」とか、「会社休みにならないなら、台風来ないで」といった声がネット上で飛び交っています。
中には、「遅刻欠勤は許されないから、前泊するように上司から連絡来た」といったツイートも見られました。
都内のホテルでは、台風の影響で予約が相次いでいます。
東京・田町にあるビジネスホテルでは、7日午前中から予約が増えはじめ、8日の宿泊分は満室になったということです。
ホテルの担当者は「田町は企業が多いので、台風の情報が流れると、早くから予約を入れる方もいます」と話しています。
こうした人たちの中には、会社の指示を待たずに「自腹」で対策を取った人たちもいます。
埼玉県川口市に住む39歳の会社員の男性も、その1人です。8日、台風が接近しても確実に出勤できるように、6日午後の段階で、会社の近くのホテルを予約しました。
自宅から東京・品川の会社までは電車などで1時間20分ほどかかりますが、ホテルに泊まれば歩いて15分です。
宿泊費は自分で払いますが、この男性は、過去の台風で苦労した経験があるため、4年ほど前から、できるだけ早く対策を取るようにしているということです。
男性は「電車が止まってしまうと予定が乱れてしまい、業務にも大きな影響が出るので、早めの行動を取ることを心がけています。タクシーをつかまえようとしても確保できるかどうか不安だし、長時間、乗り場に並ぶストレスに比べたら、ホテルでゆっくり休めるので、そのためのコストと捉えれば妥当かと割り切っています」と話していました。
-- NHK NEWS WEB