台風の接近に伴い、首都圏の企業の間では、出社せずに自宅などで仕事することを勧めたり、風雨が強まる前に早めの退社を呼びかけたりといった動きが出ています。
東京・文京区にあるコンテンツ制作販売会社では、台風の接近が予想された7日の段階で、出社せずに自宅などで仕事をする「リモートワーク」の活用を社員に呼びかけました。
このため8日は、30人余りの社員のうち半数程度がリモートワークを選んだということで、職場では座る人のいない席が目立ちました。
さらに、台風の接近で交通機関に影響が出れば、帰宅が難しくなるおそれもあるとして、午後3時ごろ、社長が社員たちに早めの退社を呼びかけると、パソコンを片づけて退社する人が相次ぎました。
20代の女性社員は「電車が止まると困るのでありがたいです」と話し、30代の女性社員は「早く自宅に帰り、雨戸を閉めておとなしくしています」と話していました。
コンテンツ制作販売会社「オトバンク」の久保田裕也社長は、「交通機関の混乱や激しい混雑のおそれがあり、社員の安全を最優先に考えました。快適な環境で仕事をしてもらうのが1番だと思います」と話していました。
-- NHK NEWS WEB