海外との貿易や金融取引などでどれだけ稼いだかを示す、ことし6月までの上半期の「経常収支」は、外国人旅行者の増加で「旅行収支」が過去最大となったことなどから10兆8411億円の黒字となりました。
財務省の発表によりますと、ことし1月から6月までの上半期の「経常収支」は、10兆8411億円の黒字で、前の年の同じ時期と比べて黒字幅が2215億円拡大しました。
これは、日本を訪れる外国人旅行者が去年の同じ時期と比べて15.6%増え、「旅行収支」が1兆2011億円の黒字と、上半期として過去最大となったこと。
それに、海外にある日本の子会社の業績が好調なことから、海外から受けとる配当金が増えるなどして、「第1次所得収支」が10兆5324億円と、大幅な黒字になったことが主な要因です。
また、輸出から輸入を差し引いた「貿易収支」は、1兆8150億円の黒字となりましたが、原油価格が上昇した影響で黒字幅は2289億円縮小しました。
一方、ことし6月の「経常収支」は、1兆1756億円の黒字で、48か月連続、4年にわたって黒字が続いていることになります。
-- NHK NEWS WEB