民泊仲介サイトの世界最大手「エアビーアンドビー」が、中国の世界遺産「万里の長城」に宿泊できるとするプランを発表したところ、世界遺産への敬意を欠くなどと反発が広がったことから、企画を中止する事態となりました。
民泊仲介サイトの世界最大手「エアビーアンドビー」は、先週、広告キャンペーンの一環として、中国の世界遺産「万里の長城」に宿泊できるとするプランを応募者の中から選んだ4組に贈呈すると発表しました。
しかし、フランスのAFP通信などによりますと、この企画の発表後、中国版ツイッターの「ウェイボー」に「世界遺産への敬意を欠くものだ」などと反発する投稿が相次いだうえ、万里の長城を管轄する中国の地元当局も「宿泊は許可していない」とする声明を出したということです。
このため、エアビーアンドビーは7日、同社のホームページ上に今回の企画を中止すると発表し、「中国の別の場所で宿泊する新たな方策を検討したい」とコメントしました。
エアビーアンドビーをめぐっては、これまでにもフランス・パリにある世界最大級の地下墓地に宿泊する企画を発表して批判を受けるなど、広告手法がたびたび物議を醸しています。
-- NHK NEWS WEB