インターネット上で利用者どうしが品物を売買するフリマアプリ大手のメルカリが、ことし6月までの1年間の決算を発表し、売り上げは1.6倍に伸びたものの、海外事業への先行投資などから最終的な損益は赤字になりました。
メルカリは、ことし6月、東京証券取引所の新興企業向けの市場に株式を上場したあと、初めてとなる決算発表を行いました。
それによりますと、ことし6月までの1年間の売り上げは、フリマアプリを中心に利用者が拡大したことで取り引きの手数料が増加したため、前の年よりも62%増えて357億円と過去最高となりました。
しかし、事業の拡大を目指しているアメリカで広告宣伝費やエンジニアの採用による人件費がかさんだことに加え、国内での新規事業への先行投資が響いて最終的な損益は70億円の赤字となりました。最終赤字は6年連続です。
山田進太郎CEOは記者会見で「フリマアプリは若い人だけでなく中高年の利用も伸びていて安定して成長している。現在は成長を目指す段階で、会社としては、先行投資を続けていきたい。いつ黒字化できるかは明言できない」と述べました。
-- NHK NEWS WEB