東京・品川区の小中学校の給食に、賞味期限が正しく設定されていない鶏肉が使われていたことが分かり、品川区保健所は、10日食品衛生法に基づいて鶏肉を納入していた食品会社の立ち入り調査を行いました。
食品衛生法に基づく立ち入り調査を受けたのは、東京・品川区の食品会社、「由起食品」です。
品川区によりますと、「由起食品」は、賞味期限が切れる前に冷蔵から冷凍の保管に切り替えられた鶏肉を、川崎市の事業者から安く仕入れて品川区内の小中学校の給食に使う食材として納入していました。
このように途中で保管方法を変えた場合、賞味期限を改めて設定することが、食品表示法の基準で定められていますが、川崎市の事業者はこうした措置をとっておらず、「由起食品」は、この鶏肉を納入していたということです。
「由起食品」は、NHKの取材に対し、賞味期限を改めて設定するルールを認識していなかったとして、「猛省しています。再発防止に努めます」とコメントしています。区によりますと、これまでのところ健康被害の情報はないということです。
品川区保健所によりますと、10日の調査では冷蔵庫など設備の運用状況などを確認し、特に大きな問題はみつからなかったということで、今後、鶏肉の仕入れ先がある川崎市と連携して対応を検討する方針です。
-- NHK NEWS WEB