ことし6月、北海道大樹町でベンチャー企業が開発したロケットが打ち上げ直後に落下し炎上したトラブルは、ロケットの姿勢を制御する装置に異常が起き、ここから噴き出した炎によってエンジンに燃料を送る配管などが損傷したことが原因と見られることが会社の調査でわかりました。
ことし6月、北海道大樹町のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」が開発した、全長10メートルのロケットが打ち上げ直後に推力を失って地面に落下し、炎上しました。
会社が11日にホームページで公表した調査報告書によりますと、エンジンとは別にガスを噴射してロケットの姿勢を制御する装置に異常が起きて、炎が噴き出していたことが打ち上げ直後の映像から新たに確認されたということです。
本来であれば映像で確認できるほど炎が噴き出すことはないほか、装置から出ていたガスの温度は、設計上の上限を大幅に超えていたということで、この炎によってエンジンに燃料を送る配管などが損傷し、ロケットが推力を失った可能性があるということです。
インターステラテクノロジズでは、異常が起きた原因をさらに詳しく調べるとともに、新たなロケットの開発に生かしていきたいとしています。
-- NHK NEWS WEB