横浜市の70代の女性が「国税局の査察が入ると口座が差し押さえられるので現金を預かる」などという高速道路会社の職員を名乗る男からのうその電話を信じ、1億3000万円余りをだまし取られました。神奈川県内の「特殊詐欺」の被害額としては統計を取り始めて以降最悪だということで、警察は電話で現金を要求された場合は警察にすぐに相談するよう呼びかけています。
警察によりますと先月4日、横浜市磯子区の70代の女性の自宅に、高速道路会社の職員を名乗る男から「あなたの名義でうちの証券が購入されている。国税局の査察が入ると口座が差し押さえられるので現金を預かります」などとうその電話がありました。
女性はこれを信じ、その日のうちに2250万円を用意し、自宅を訪れた男に手渡したということです。
その後も2週間、現金を引き落としたかどうか確認する電話が相次ぎ、女性は合わせて1億3300万円をだまし取られたということです。
警察によりますと「特殊詐欺」の被害額としては、平成23年に統計を取り始めて以降、神奈川県内で最悪だということです。
警察は詐欺事件として捜査するとともに電話で現金を要求された場合は警察にすぐに相談するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB