格安ヘアカット大手の「QBハウス」は、1080円の料金を、来年2月から1200円に値上げすることを明らかにしました。深刻化する人手不足への対応が理由だということです。
QBハウスの運営会社「キュービーネットホールディングス」によりますと、全国542店舗すべてで、来年2月から料金を一律に引き上げます。
具体的には、「通常価格」が今の1080円から1200円に、平日に利用する65歳以上が対象の「シニア価格」が今の1000円から1100円になります。
会社では、理容師と美容師の確保が難しく、待遇の改善などに資金を振り向ける必要があり、経営の効率化だけでは対処できなくなったと説明しています。
「QBハウス」は、平成8年に初めてオープンし、デフレ経済のなかで「10分=1000円」の低価格戦略を打ち出して店舗を増やしてきましたが、値上げは消費増税の時をのぞいて初めてだということです。
格安ヘアカットの業界では、このほかにも料金を値上げする動きが出ていて、深刻化する人手不足の影響が広がっています。
-- NHK NEWS WEB