猛暑が続くこの夏は、熱中症対策として清涼飲料水の需要が大幅に伸び、メーカー各社は麦茶やスポーツドリンクの増産を続けています。
「伊藤園」が生産を委託している群馬県の工場では6月末の梅雨明けからお茶やミネラルウォーターの製造ラインをフル稼働させています。
特に、カフェインの入っていない麦茶が子どもを中心に飲まれているということで、生産量を去年よりも20%増やしています。
広報担当の古川正昭さんは「店頭から商品がなくならないよう、例年にないほど生産を強化している」と話していました。
アサヒ飲料は今月、麦茶の生産を去年に比べて70%増やすほか、サントリー食品もスポーツドリンクなどを15%増産する計画です。
民間の調査会社「飲料総研」によりますと、メーカー各社の先月の出荷量はおよそ270万キロリットルに達し、7月としては記録を取り始めた平成4年以降で最も多くなりました。
メーカー各社は例年、8月半ばになると秋向けの商品の生産も始めますが、猛暑が続くことしは清涼飲料水の増産を続け、需要の増加に対応することにしています。
-- NHK NEWS WEB