3Dプリンターを使って実際に住むことができるコンクリート製の住宅を建設しようという、世界でも初めての試みがオランダで始まっています。
3Dプリンターを使った住宅の建設が進められているのは、オランダ南部のアイントホーフェンです。
この試みは地元の大学や企業が共同で進めているもので、3Dプリンターを使って厚さ1センチにも満たないコンクリートの層を重ねて住宅のパーツを造っていきます。
1階建てから3階建てのユニークな形状の住宅が合わせて5棟建てられる予定で、来年中ごろには最初の1棟が完成し、5年後には5棟すべてが完成して実際に人が住むということです。
大学ではこれまでも、世界で初めて自転車で渡ることができる橋を3Dプリンターで造ったことがあり、ロイター通信によりますと、3Dプリンターを使ったコンクリート製の人が住める住宅の建設は世界で初めてだということです。
開発に携わったエンジニアの男性は「3Dプリンターによる住宅の建設は従来の工法よりコンクリートの量が少なく、環境にも優しい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB