中国で、大手IT企業を通じて今月配信が始まったばかりの日本の人気ゲーム「モンスターハンター」が、中国の政策などにそぐわない部分があるとして配信が停止されました。
中国での配信が停止されたのは、大阪のゲームソフト会社「カプコン」が制作した「モンスターハンター:ワールド」で、主人公が仲間と協力してモンスターを捕獲していくアクションゲームです。
カプコンは、中国南部の深センに本社がある大手IT企業「テンセント」とライセンス契約を結び、テンセントのゲームサイトを通じて今月8日から有料で配信を始めました。
しかしテンセントによりますと、ゲーム内容に中国の政策や法規にそぐわない部分があり、政府の関係当局に通報が相次いだということで、当局の要求を受けて13日、配信を停止したということです。
テンセントはユーザーへの払い戻しに応じるとし、「今回の件がユーザーに与えた影響についておわび致します。今後は関係する法規に厳格に従います」とコメントしていますが、具体的にどの部分について当局から指摘を受けたのかは明らかにしていません。
中国のゲームをめぐっては、テンセントが配信した人気ゲームについて、未成年者が没頭しすぎて親の金を使い込むなどの悪影響が出ているとして、去年、共産党の機関紙「人民日報」のネット版が批判し、未成年者への時間制限が導入されるなど規制の動きが出ていました。
-- NHK NEWS WEB