業績が悪化している家具販売大手「大塚家具」のことしの中間決算は、最終的な損益が20億円余りの赤字になりました。1年間の業績も3年連続の最終赤字になる見通しで、大塚家具は財務体質の強化に向けた資本増強などの検討を急ぐ方針です。
発表によりますと、大塚家具のことし1月から6月までの中間決算は、最終損益が20億3700万円の赤字になりました。
また1年間の業績は、先週、下方修正したとおり34億円余りの最終赤字となる見通しで、3年連続で赤字決算となる見込みです。
これを受けて大塚家具は「安定した収益基盤を整備するため、資本増強や業務提携を多面的に検討する」とし、財務体質の強化に向けた資本増強などの検討を急ぐ方針です。
関係者によりますと、大塚家具は国内外の複数の企業と提携などの協議を行っているということです。
大塚家具をめぐっては、創業家の親子が経営権を争って激しく対立した影響などから顧客離れが続いて、経営を立て直すための具体策をどのように打ち出すかが問われています。
-- NHK NEWS WEB