イタリア北部ジェノバで高速道路の高架橋が崩落した事故では、これまでに39人の死亡が確認され、今も複数の人たちの行方がわかっていません。イタリアのコンテ首相は、地元の経済支援に全力を尽くすとともに高速道路の管理会社から管理権を剥奪する方針を示しました。
イタリアのコンテ首相は15日の記者会見で、今後1年にわたって重点的に予算を配分するなどしてジェノバの復興を支援する考えを明らかにしました。
また事故が起きた高速道路を管理する会社について、適切な管理を怠っていた責任は重いとして管理権を剥奪する方針を示しました。
崩落事故が起きた高架橋は1960年代に建設され、これまでも老朽化による危険性がたびたび指摘されていました。
今回の事故を受けて、イタリアでは老朽化が進んだインフラの安全性に関心が高まっていて、政府は全国の橋や道路などについて緊急に点検するよう指示を出しています。
ジェノバの高速道路の高架橋は14日、一部がおよそ200メートルにわたって崩落して車両およそ30台が巻き込まれ、地元の警察によりますと、これまでに39人が死亡して16人がけがをし、今も10人前後ががれきの下敷きになっているものと見られます。
また高架橋の周辺に住む人などおよそ440人が避難生活を強いられるなど影響が広がっています。
-- NHK NEWS WEB