西日本を中心とした豪雨の被災地に旅行やボランティアに行く人たちを後押ししようと、旅行サイトの運営会社や航空会社の間では、旅行代金を割り引いたり、無料の航空券を提供したりする動きが広がっています。
このうち、IT大手の「楽天」が運営する旅行予約サイトでは、中国地方など豪雨の被災地を含む西日本への旅行代金を割り引くクーポンを配布しています。
このクーポンは、旅行代金の総額などに応じて、500円から1万円割り引くもので、「楽天」トラベル事業国内営業部の永冨文彦さんは「西日本に旅行に行く人たちを支援することで、結果的に被災地の復興につながれば」と話していました。
また、LCC=格安航空会社の「春秋航空日本」は、広島県に行くボランティアに、成田‐広島間の往復航空券を無料で提供しています。
対象となるのは、この会社と提携する国際NGOなどを通じて申し込んだ団体や個人で、手荷物は支援物資であれば50キロまで無料で持ち込めるということです。
春秋航空日本の武村栄治経営企画室長は、「当初は今月末までの提供を予定していたが、来月末まで延長する方向で考えている」と話していました。
このほか、全日空も来月から、東京と広島・岡山・松山を結ぶ便など5つの路線で、運賃を一部値下げすることにしていて、被災地への移動を後押しすることで、復興を支援しようという動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB