イギリスのEU=ヨーロッパ連合との離脱交渉をめぐり、イギリスのハント外相は、河野外務大臣と電話で会談し、これまでの強硬な姿勢を修正する方針を説明し、国際経済の利益に資するものだとして理解を求めました。
EUとの離脱交渉を進めるイギリスのメイ首相は、これまでの強硬な姿勢を修正し協調を重視する「穏健な離脱」を目指す方針を打ち出し、これに反発したジョンソン前外相が先月辞任し、新たにハント外相が就任しました。
河野外務大臣は20日午後、ハント外相と初めて電話で会談し、「離脱交渉では、予測可能性や透明性の確保が重要だ」と述べ、日本企業への配慮を改めて求めました。
これに対してハント外相は、「『穏健な離脱』を目指す方針は国際経済の利益に資するもので、日本企業を支援していく」と説明し、理解を求めました。また、電話会談では、北朝鮮による大量破壊兵器の完全な廃棄の実現に向け、制裁の着実な履行が必要だとして洋上での物資の積み替え、いわゆる「瀬取り」の監視など、引き続き連携していくことで一致しました。
-- NHK NEWS WEB