エコカーとして利用が広がる電気自動車の急速充電器について、日本と中国の業界団体は、両国で異なっている規格を統一することになりました。
これは日本の急速充電器の規格の普及を目指し、大手自動車メーカーなどで作る「チャデモ協議会」が発表しました。
それによりますと、中国で電力関連の規格を作る「中国電力企業連合会」との間で、現在、日本と中国で異なる電気自動車の急速充電器の規格を統一し、2年後の2020年までの実用化を目指すことになったということです。
開発する急速充電器は、現在の日本の充電器の10倍を超える500キロワット以上の高い出力を目指すことにしていて、バスやトラックなどに搭載される大容量のバッテリーも短時間で充電できるようになるということです。
また、現在の規格が異なる日本と中国の電気自動車も充電できるようにするとしています。
電気自動車は環境規制によって世界的に需要が増えると見込まれていますが、急速充電器の規格は、中国や日本、それに欧米で合わせて5つあり、規格争いが続いています。
世界の電気自動車の急速充電器の設置数は、ことし4月の時点の中国の規格が全体の87%、日本も7%を占めていて、日中が手を組むことで9割を超えるシェアを持つ規格が生まれることになり、世界標準に近づくことになります。
両国の業界団体は今月28日に中国 北京で調印式を行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB