ファミリーレストランや牛丼チェーンなどの外食大手が、企業の枠を越えて共通の割引クーポンを発行します。コンビニの弁当などいわゆる「中食」の拡大に対抗するため、ライバルどうしが手を組むことになりました。
共通のクーポンを発行するのは、ファミリーレストランの「ガスト」と牛丼の「吉野家」、それに、うどんの「はなまる」です。
クーポンは1枚300円で、来月10日から10月21日までの期間中、ガストでは会計が100円引きになるほか、吉野家では1食あたり80円引き、はなまるでは天ぷら1品が無料になります。
およそ1か月半の期間中にこれらの店舗を3回から4回利用すれば、元を取れる計算です。
外食チェーン各社は個別に割引クーポンを出していましたが、コンビニやスーパーが弁当や総菜など、いわゆる「中食」を強化し業界を越えた競争も激しくなっています。
今回連携する3つの外食チェーンでは、共通クーポンの導入によってお互いの店を利用しやすい仕組みをつくり、新たな客の獲得や常連客の利用をさらに増やしたい狙いがあります。
吉野家の河村泰貴社長は「外食を取り巻く環境が厳しくなる中、外食企業どうしで消耗戦をしている場合ではない。今回の取り組みで新しい客層を獲得したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB