日本のプロ野球には進まず、大リーグ挑戦の意向があった社会人野球・パナソニックの吉川峻平投手が、プロ球団との交渉や契約に関して定めた日本野球連盟の規程に反し、ダイヤモンドバックスと契約を結んでいたことが会社側の調査で明らかになりました。
吉川投手はことしのドラフトの上位候補に挙がっている本格派のピッチャーですが、日本のプロ野球には進まず大リーグに挑戦する意向があることが今月、明らかになりました。
吉川投手は、社会人野球の選手で編成されたジャカルタアジア大会の日本代表に選ばれていましたが、プロ球団との交渉や契約に関して定めた日本野球連盟の規程に抵触している可能性があるとして、アジア大会の代表を辞退し、会社側が事実関係を調査していました。
規程では、7月の都市対抗野球が終わるまで大リーグを含めたプロ球団と交渉することや、選手登録をしたままプロ球団と契約することを禁じていますが、会社側によりますと、吉川投手は都市対抗野球が終わる前にダイヤモンドバックスと接触したうえ、今月中旬にはマイナー契約を交わしていたことがわかったということです。
また、吉川投手自身と報告を受けていた野球部長は、これらの行為が規程に抵触するという認識がなかったということで、2人とも24日から野球部の活動を自粛しているということです。
パナソニックはこれらの経緯を日本野球連盟に報告したうえで「多大なるご迷惑をお掛けしたことを深く反省し、おわび申し上げます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB