国連が定めた持続可能な開発目標=SDGsを知ってもらおうと、日本の大手芸能プロダクションと広告会社が行っているPR活動が、国連の場でユニークな取り組みとして紹介され、話題をさらいました。
SDGsは、2030年までに世界から貧困や格差をなくすなど、17項目からなる持続可能な開発目標のことで、国連が3年前に定めました。
国連本部で23日、SDGsを推進する国連と、企業や市民社会との連携をテーマにした国際会議が開かれ、日本からは大手芸能プロダクションの吉本興業と広告会社、電通が参加しました。
この中で、担当者は、日本国内で開かれた映画祭で所属する芸能人がPR活動を行ったり、芸能人が出演するコマーシャルをイベント会場や教育現場で流したりしていることを紹介しました。
このうち、「SDGsについて考え始めた人々」と題した15秒間のコマーシャルでは、喫茶店で女性が男性に対して、「何の目的もなく生きてきたけれど、きのう17個も目標ができたわ。もうあなたとつきあっている暇はないの」と切り出していて、英語の字幕つきで上映されると会場は笑いに包まれました。
東京国連広報センターの根本かおる所長は「エンターテインメント産業や広告会社と国連が一丸となって取り組んでいるのは世界で例がない。こうした事例を国連の場で世界に発信できることは意義深い」と話しています。
-- NHK NEWS WEB