JR貨物は、西日本豪雨の影響で運休が続いている山陽線の区間について、来週から山陰側をう回する貨物列車による代行輸送を始めることになりました。
JR貨物では先月の西日本豪雨で、線路が土砂に埋まるなどして豪雨から1か月半がたった今も、山陽線の広島県の東福山駅と山口県の新南陽駅の間で、貨物列車の運行ができない状態が続いています。
会社では、一部の区間でトラックと船による代行輸送を行っていますが、山陰線と伯備線、それに山口線を利用して今月28日から、山陰側をう回する貨物列車を運行することになりました。
この貨物列車は名古屋を出発したあと、岡山から山陰側をう回して福岡まで向かうルートで、1日1往復運行し5トンのコンテナを最大で35個運べるということです。
名古屋から福岡までの所要時間は、通常のおよそ2倍の27時間だということです。西日本豪雨の影響で運休している区間の輸送量は、国内全体の3分の1近くになりますが、今回の代行輸送を加えても、輸送量は通常の2割ほどにとどまります。
JR貨物の運休の区間がすべて再開するのは、ことし10月となる見通しで、物流への影響はしばらく続くことになります。
-- NHK NEWS WEB