8月の末になっても厳しい暑さが続く東京では、業務用の氷や体感温度を下げる肌着など、暑さを乗り切る商品が今も売り上げを伸ばしています。
このうち東京・渋谷で業務用の氷を販売している会社では、27日も午前中から従業員が氷の出荷作業に追われていました。
例年は、お盆を過ぎるころに出荷量が減っていきますが、ことしは8月の末になっても、需要が大きくは落ち込まず、1日の出荷量は、去年の同じ時期に比べて3割から4割ほど多いということです。
特に、夏祭りなどの会場で販売されるかき氷に使う氷や、飲み物を冷やすための氷の需要が伸びているということです。
「冨士氷室」の植松寛社長は、「例年だとこの時期にはゆっくりできるのですが、ことしは大忙しです。9月末くらいまで忙しい状況が続いてほしいです」と話していました。
一方、紳士服の大手チェーンの東京・港区にある店舗では、体感温度を下げる肌着の販売が8月の末になっても引き続き好調だということです。来店客の中には、昼休みに肌着を購入し、着替えてから仕事に戻る人もいるということです。
この店舗では、今月に入ってからの肌着全体の売り上げが、去年の同じ時期よりおよそ3割増えているということです。
「洋服の青山新橋烏森口店」の宮島悠副店長は、「暑さが落ち着くまでは、夏物を前面に出して販売していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB