日産自動車は、今後さらなる拡大が見込まれる中国のEV・電気自動車の市場を取り込もうと、現地工場で新型EVの生産を始めました。日本メーカーのブランドで、中国でEVを本格生産するのは初めてです。
日産自動車は、来年末までに、中国でEVを5車種、投入する計画で、南部、広州の工場では、27日からEVの生産が始まりました。
工場で開かれた式典では、日産の西川廣人社長が「中国は世界最大の市場だが、新しい技術の進化の面でも世界をリードしつつある。今後も中国で積極的に魅力あるEVを提供していく」とあいさつしました。
会場で披露されたセダン型のEVは、1回の充電でおよそ340キロ走行するということで、来月から中国で販売されます。
日本メーカーのブランドで、中国でEVが本格生産されるのは今回が初めてで、ホンダが年内にEVを投入するほか、トヨタとマツダは2020年に投入するなど、EV市場参入の動きが相次いでいます。
中国は、去年のEVの販売台数が65万台余りと、世界最大の市場で、政府が2025年には、700万台をEVなどの新エネルギー車にする目標を掲げるなど、EV市場の拡大が見込まれています。
-- NHK NEWS WEB