東京・多摩市の建設中のビルから火が出て作業員５人が死亡した火災で、警視庁は、業務上過失致死の疑いで、関係先として工事を請け負った東京・港区の準大手ゼネコン「安藤ハザマ」の本社に捜索に入りました。作業の進め方や防火態勢に問題がなかったか調べる方針です。
関係先として捜索を受けているのは、東京・港区赤坂の準大手ゼネコン「安藤ハザマ」の本社です。午前10時すぎ、警視庁の捜査員数十人が捜索に入りました。
先月26日、東京・多摩市唐木田の建設中のビルの地下３階から火が出て、８時間余りにわたって燃え広がり、作業員５人が死亡し、40人余りがけがをしました。
警視庁のこれまでの調べで、当時、ビルの地下３階では作業員２人が鉄骨をバーナーで切断する作業を行っていて、作業員は「火花が床下にある断熱材のウレタンに飛び散って引火した」と説明しています。
その後、作業員は水をかけたり消火器を使ったりして初期消火に当たりましたが、火の回りが早く、燃え広がったということです。
警視庁は、断熱材として床下に敷き詰められていたウレタンに火花が燃え移り、有毒な煙が一気に発生し、被害が拡大したとみて、作業の進め方や防火態勢に問題がなかったか調べる方針です。
-- NHK NEWS WEB
