経営不振からアメリカの大手通信会社に主力事業の売却を決めているアメリカのIT企業ヤフーは、マリッサ・メイヤーCEOが退任し、社名を変えて投資会社として存続を図る方針を発表しました。
アメリカのヤフーは9日、インターネットなどの主力事業をアメリカの大手通信会社ベライゾン・コミュニケーションズに売却したあと、マリッサ・メイヤーCEOが退任することを明らかにしました。
そのうえで社名を「アルタバ」に変更し、保有している日本のヤフーと中国のネット通販大手アリババグループの株式を管理する投資会社として存続を図るとしています。
メイヤー氏は2012年に当時副社長を務めていたグーグルからヤフーのCEOに転身し、子育てをしながら大企業を経営する女性として話題を集め、大胆な人員削減を進めてきましたが、業績を立て直すことができずに会社を去ることになります。
アメリカのヤフーをめぐっては、去年、合わせて15億件以上に上る利用者の個人情報を流出したと発表したことを受けて、いったん買収で合意したベライゾンが価格の見直しを含めて影響を調査していて、当初の計画どおりに事業を売却できるのか不透明になっています。
-- NHK NEWS WEB